エキシマ光線療法

皮ふの病気でお悩みのあなたに、 知ってほしい治療法があります。
短い波長の「光」を使った、新しい治療法。
これまで難しいとされてきた肘や膝など、 目立つ部分の治療にも効果的です。 安全で効果の高いエキシマ光線療法のこと、 ぜひ知ってください。
こんな病気でお悩みのあなたに
皮ふの病気は見た目のこともあり、精神的な つらさは想像以上です。
エキシマ光線療法で 治療できる、「尋常性乾癬」「掌蹠膿疱症」 「白斑」「アトピー性皮ふ炎」とは、 どんな病気でしょうか?
尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)とは 、
尋常性乾癬とは、盛り上がった赤い発疹ができ、そこに銀白 色の鱗屑(フケのような垢)ができてポロポロとはがれ落ち る病気です。
全身どこにでもできますが、頭皮・膝・肘など、 外部からの刺激が強い部分に特に出やすく、約半数の方は かゆみを伴います。
伝染する(うつる)病気ではありません。
本来自分自身を守るべき免疫のバランスが崩れて、自身の皮 ふを攻撃してしまうことから発症します。
肥満体質の中年以 上、肉、飲酒、喫煙を嗜好し、特にストレスが多い方に発症 する傾向が強いと考えられています
掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)とは 、
手のひらや足の裏にうみをもった膿疱ができる病気です。
治っ たりできたりを周期的に繰り返すのが特徴で、出始めにはか ゆみを伴うことも多いです。
また、約10%の患者さんは関節や 骨の炎症を併発し、痛むことがあります。 膿疱は無菌性で、伝染することはありません。
原因ははっきりとは分かっていませんが、扁桃腺や虫歯、鼻な どの細菌による感染や、歯科金属(パラジウムなど)に対する アレルギーが関係して発病している可能性が考えられています
白 斑(はくはん)とは 、
白斑は後天性の脱色素斑です。斑の形は木の葉状、類円形 のものから不規則な地図状を示すものまで様々ですが、境界 ははっきりとしています。
また、髪の毛のある部分に症状が現 れた場合は、その部分の毛が白髪になることが多いです。
全身に現れ、対称性が見られる汎発型(非分節型)、1~数 個の白斑が局所的に現れる限局型、皮ふの神経に沿って現 れる分節型の3種類があります。
伝染することはなく、命にかかわることもありませんが、原因 がはっきりと分かっていないため、皮ふ病のなかでも最も治り にくい病気の一つと言われています。
アトピー性皮膚炎とは、
アトピー性皮膚炎とは、かゆみを伴った皮膚炎(湿疹)が良くなったり悪くなったりを繰り返す病気です。
原因はまだ 完全に明らかになっていませんが遺伝的に皮膚の乾燥とバリ ア機能が低下していたり、環境的要因としてほこりの刺激、食 物やダニなどのアレルゲン、精神的・肉体的ストレスが影響し ていると考えられます。
乳児期から小児期にかけて発症する 例が大多数ですが、大人になってもなかなか治らない人 が増えています
エキシマ光線療法って何ですか?
紫外線の免疫抑制作用を利用して、過剰反応を起こしている皮ふ の症状を沈静化させる「光線療法」と呼ばれる治療方法があります。
エキシマ光線療法とは、これまでの光線療法よりさらに効果が 高いと言われている、短い波長の紫外線を患部に照射して処置す る新しい光線療法です。
従来よりも短い波長を使うことで、肘や膝など、今まで治療が難し かった部位でも高い治療効果が期待できます。
よくある質問と回答
どのくらいで 治りますか?
尋常性乾癬
週1~2回の照射で、10回目から効果が出始め、 20回~30回くらいが目安とされています
掌蹠 膿疱症
週1~2回の照射で、3~10回目から効果が出始め、 20回くらいが目安とされています
白 斑
週2回の照射で、10回目から効果が出始め、 30~50回くらいが目安とされています。 ※これはあくまでも目安であり、肌質、照射頻度などにより 変動いたします。詳しくは皮膚科専門医にご相談下さい。
どのように 治療しますか?
エキシマ光線を 照射した後、 保湿剤やビタミンD3(乾癬の場合)などの 外用薬を併用します。
治療費はどれくらい かかりますか?
保険対応で治療が受けられます。 1回の照射での3割負担です。
※3割負担の方は約1000円です
痛くないですか?
痛みはまったくありません。 ほんわかと温かい感じがします。 ただし、当日・翌日は、日焼けが強くなることがあるので、 強い日光はさけるようにしましょう。
通院頻度はどれくらいですか?
症状にもよりますが、週に1~2回程度の通院を推奨します。