漢方薬と皮膚疾患

先週末に広島で漢方薬セミナー(井齋偉矢先生)に出席して、勉強してきました。 漢方においては、身体が正常に働かない時に病気を引き起こしていると考えます。  漢方薬によって体を正常のシステムに戻し、患者さん自身が病気から治る力を助けるとの事でした。 西洋医学においてはもっぱら、病気の原因(たとえば癌細胞)に直接攻撃する方法を考えますので、患者さん自身の治す力を引き出すという漢方薬の考えは面白いと思いました。 当院で診療する皮膚疾患やアレルギー疾患でも応用がたくさんあります。 治りにくいニキビ、頑固なじんましんやひどい花粉症といった疾患から、なんとなく皮膚の調子が悪いとか綺麗な肌なのに痒いなど、西洋医学で把握しづらい症状など、漢方薬と西洋薬と上手く組み合わせて、ひとりひとりの患者さんにあった治療が提案できるよう引き続き頑張っていこうと思います。 写真は患者様(鈴子さん)から頂いたあじさいで、当院スタッフがアレンジしました。 このあじさいのように元気ではつらつとした皮膚を保っていただくようスタッフ一同頑張ります。